NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は、2018年、アメリカ南部のフロリダ州から打ち上げられ、太陽の周囲を回る軌道を飛行しています。

NASAは24日、この探査機が太陽の表面からおよそ610万キロ付近まで接近したことを明らかにしました。

これまで打ち上げられた探査機の中で太陽に最も近づいたということです。

探査機にはさまざまな観測機器が搭載され、「コロナ」と呼ばれる太陽の大気層がなぜ100万度を超える高温になるのかや、太陽から放出され高速で飛ぶ電気を帯びた粒子の流れ「太陽風」がどのようにして加速するのかといった謎の解明を目指して、観測が行われています。

太陽に接近しても観測できるよう、探査機にはおよそ1400度までの高温に耐えられる炭素繊維でできた耐熱板が取り付けられていて、NASAは今後、観測データを確認することにしています。

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