東北電力は5日、点検のため原子炉を停止していた女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機を同日午前6時に再稼働したと発表した。約3時間後には核分裂反応が継続する「臨界」に達した。東北電は26日ごろに営業運転を始める予定。

 女川2号機は10月29日、東日本大震災以来13年7カ月ぶりに再稼働。その後、東北電は11月24日に原子炉をいったん止め、設備や機器を点検していた。

 東北電は当初、4日に原子炉を再び起動する予定だった。だがタービンを回す蒸気を水に戻す「復水器」を冷却する海水系統の配管について、海藻や貝などのゴミが詰まっていないか確認するのに時間がかかり、5日にずれ込んだという。

 東北電は26日ごろの営業運転開始とする計画に変更はないとしている。

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