東京電力は8日、福島第一原発の処理水の海洋放出によって、同原発のタンク貯水量が放出開始時点から約1万9千トン減り、約132万6千トン(今月4日時点)になったと発表した。同原発には1千基超のタンクがあるが、減少量はタンク19基分に相当するという。
東電は昨年8月に処理水の海洋放出を開始。4回に分け、タンクの水計約3万トン分を大量の海水で希釈しながら海に流した。ただ、この間も溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)が残る建屋に雨や地下水が入り、汚染水が増加。大半の放射性物質を除去できる「多核種除去設備(ALPS(アルプス))」に通したうえでタンクにためているため、減少分は約1万9千トンだったという。(福地慶太郎)
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