横浜市営バスは先月、異例となる2度の減便を行い、合わせて360便以上が減りました。利用者から悲鳴が上がるなか、横浜市は大胆な作戦に打って出ました。
■きっかけは「2024年問題」 運転手退職も
9日、横浜市営バスの乗り場には、数十人が長い列を作っていました。 横浜市営バスは先月1日のダイヤ改正で290減便。さらに先月22日には77便が減り、異例となるひと月に2度の減便で、合わせて367便も減りました。 路線によっては、2回の減便を経て、バスが2時間に1本になった時間帯もあります。 利用客(20代)「朝の時間も減っちゃったりしたので、朝起きる時間とかがちょっと早くなるのが、不便かなと思います」 きっかけは、いわゆる「2024年問題」です。
運転手の時間外労働の規制強化に合わせ、乗車率の低い路線などで減便しましたが、そこに運転手の退職が相次ぎ、さらに減便せざるを得ない状態になったのです。
横浜市交通局 人事課田中省吾課長
「今回は、比較的若い層が退職されました。バス乗務員はお正月も土日も勤務する必要があるが、家庭の都合で日曜日は休みたいとか、お正月はしっかり時間を取りたいという方は、勤務の決まったシフトの仕事に転職されたり、もう少しお給料の良い仕事に転職される」
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■「人材確保大作戦!」賃上げ&住宅手当UP■「人材確保大作戦!」賃上げ&住宅手当UP
そこで、横浜市は秘策に打って出ました。 田中課長「『人材確保大作戦!』と称して、まずは給与の改善に取り組みました」 平均6.65%の賃上げのほか、横浜市以外の地域に住む人にも運転手になってもらおうと、住宅手当を月額およそ2万円から5万円に増額しました。 そして、極めつきが、地下鉄の車両にはバスの職員を募集する広告が一面に並んでいます。 同じ横浜市営の地下鉄の車内に、広告を全面展開しています。 田中課長
「今年の採用人数の目標としては60人としているけども。できるだけの数の採用ができればと思っています」
(「グッド!モーニング」2024年5月10日放送分より)
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