奈良県立医大病院の高度生殖医療センター

 奈良県立医大病院(同県橿原市)は、卵巣の凍結保存など最先端治療を提供する「高度生殖医療センター」を開設、9日、記者会見を開いた。日本産科婦人科学会によると、2021年に生殖補助医療で誕生した子どもは約7万人と増加傾向にあり、地域で必要な診療が完結できる機関の開設で多くのニーズに応えられると期待される。  センターは受精卵を培養器の中で観察できる最新の機器を導入。内視鏡を使った手術と体外受精の組み合わせやレーザーを用いた子宮内膜症の治療など高度な治療も一貫して受けられるという。大学病院の強みも生かし着床障害外来も設けた。奈良にはこれまで卵巣の凍結保存や着床前診断ができる施設はなかった。


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