近畿3府県で夫や内縁関係にあった男性4人に青酸化合物を飲ませ、うち3人を殺害したとして、殺人と強盗殺人未遂の罪で死刑が確定した筧千佐子死刑囚(78)が死亡したことが26日、関係者への取材で分かった。裁判所に新証拠を提出し、再審請求を申し立てていた。病死とみられる。
関係者によると、筧死刑囚は26日朝、収容先の大阪拘置所から病院に搬送され、死亡が確認された。
筧死刑囚は一、二審で死刑判決を言い渡され、最高裁が2021年6月に上告を棄却。弁護人が「認知症のため判断能力がない」として最高裁判決の訂正を申し立てたが、棄却された。
確定判決によると、12年3月〜13年12月、遺産取得の目的で兵庫県伊丹市の男性(当時75)ら3人に青酸入りカプセルを飲ませて殺害。07年12月には、約4千万円の返済を免れるため神戸市の知人男性を殺害しようとした。
22年9月には伊丹市の男性の殺害事件に関して、死因は病死とする医師の鑑定書を新証拠として提出し、再審請求を申し立てた。京都地裁が今年3月に請求を棄却し、大阪高裁に即時抗告していた。〔共同〕
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