年末年始を控え、旅行や帰省などの利用客で混み合う26日朝に生じた日航へのサイバー攻撃によるシステムトラブル。午後に復旧し、大きな混乱は生じなかったものの、各地の空港で出発を待つ人からは不安や戸惑いの声が聞かれた。

 羽田空港は午前中、航空会社のスタッフに状況を確認する人の姿が見られたが、午後になると落ち着いた。家族で実家の鹿児島に帰省するタイ駐在の男性会社員(53)は「最近サイバー攻撃のニュースを聞くので、国や企業は対策をしっかりしてほしい。飛行機は人を運んでおり、トラブルがあると心配になる」と話した。

 関西空港や大阪(伊丹)空港でも影響が出た。伊丹空港の電光掲示板には正午ごろ、羽田行きの計3便に「遅延」や「未定」との表示が出ており、受付には乗客30人以上が列をつくっていた。

 孫と東京に向かう予定だった大阪市に住む70代の女性は「楽しみにしていた旅行がキャンセルになったら悲しい」と語った。国際便でも遅れが出ていた関空の広報担当者は「旅程の変更など、ご迷惑をおかけして申し訳ない」と話した。

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