能登半島地震で大きな被害を受けた石川県6市町にある宿泊施設のうち、11月上旬時点で一般の宿泊客受け入れを再開しているのは16%にとどまることが26日分かった。施設被害復旧が進まず、全体の54%が営業を再開できていない。自治体別では、地震と豪雨で特に大きな被害を受けた輪島市では70%が未再開で、地域ごとの復旧状況に差がある現状も浮かんだ。 関係者が明らかにした。政府や石川県は能登の観光支援策として「応援割」を計画しているが、宿泊施設の受け入れ態勢が十分でなく、開始時期は未定。政府や石川県は再開状況を踏まえ、年明け以降に判断する。 6市町のホテルや旅館、民宿など314施設のうち、146施設が再開したが、このうち95施設は受け入れを復旧工事業者などに限定し、一般客は泊まれない。 自治体別に見ると、志賀町、能登町、穴水町で半数以上の宿泊施設が一般客や支援者を受け入れている一方、輪島市ではわずか30%にとどまる。市の担当者は「本格的な受け入れ再開には2、3年かかるのではないか」との見方を示す。
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