結核の新規患者数で外国生まれの若い世代の増加が目立っていることを受け、厚生労働省は26日、特に患者数の多い6カ国のうち、フィリピンとネパールの2カ国の中長期滞在予定者を対象に、入国前に結核にかかっていないことの証明書提出を義務付ける「入国前結核スクリーニング」を来年6月に先行して開始する方針を決めた。ベトナムに対しても同9月に開始する。 26日開催の厚労省部会で了承された。制度開始に伴う現地国の医療機関での検査は、フィリピンとネパールで3月、ベトナムで5月から受け付ける。日本側が指定した現地国の医療機関でエックス線検査などを受ける必要がある。費用は自己負担とする。 最終的には中国、インドネシア、ミャンマーに広げる。入国時の結核スクリーニングは米国、英国、オーストラリアなど多くの国で実施されていることを踏まえた。 3カ月以上日本に滞在予定の外国人労働者や留学生らが来日する際に必要な書類に、結核患者ではないことの証明書を追加する。証明できなければ入国を認めない。
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