小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取した人が腎臓の病気を発症するなどの問題が明らかとなり、会社の本社がある大阪市はことし3月、会社に対し3種類の製品の回収を命じていました。

大阪市は26日、最後の対策本部会議を開き、今月4日時点で販売店や消費者から回収したものや在庫など、あわせておよそ50万個が会社の倉庫で保管されていると、市の担当者が報告しました。

その上で追加調査に備えたサンプルなどをのぞく、およそ41万6000個について、市の立ち会いのもと廃棄を指示することを決めました。

廃棄の時期は来月になる見通しだということです。

この問題をめぐって、国は青カビが混入して作られたとみられる「プベルル酸」が、原因物質だとほぼ確定したとする調査結果を公表しています。

26日の会議では、原料を製造していた大阪市内の工場で青カビが混入した経路に関する調査結果も報告され、市などの調査チームは紅麹の種菌を培養する際か、培養タンクに紅麹菌を植える際、または培養の途中で状況を確認するためにサンプリングを行った際のいずれかの工程で、混入した可能性があると結論づけました。

小林製薬「指示が来たら速やかに対応」

小林製薬は「大阪市から現時点でまだ指示が来ているわけではありませんが、指示が来たら、それに従って速やかに対応してまいります」とコメントしています。

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