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妻を殺害したとして殺人の罪に問われた元長野県議・丸山大輔被告(50)の裁判員裁判で、懲役19年の判決が出されました。

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焦点となったのは防犯カメラの映像です。

丸山大輔被告
「防犯カメラの数自体が非常に足りていない」

それでも検察は裁判に6つの防犯カメラの映像を提出。丸山被告の車とみられる車両が、現場や議員会館の周辺を走る様子が映っていて、丸山被告以外、犯人になり得ないと指摘しました。

一方、弁護側は、いずれの映像も不鮮明で証拠にはならないと主張。一貫して無罪を訴えました。

迎えた23日の判決。長野地裁はこう結論付けました。

現場近くの防犯カメラに映る車両は、被告の車と“同じ”車種である。
議員会館近くの映像は被告の車と“同一の可能性が高い”。
4カ所については“同じ車種、または似ていると言える”

つまり、いずれのカメラの映像も丸山被告の車そのものとは言えません。しかし、長野地裁はこうした映像が6つのカメラに残されるのは「相当な偶然が重ならなければ生じない事態」とも指摘。

その他の状況も総合的に判断すると、合理的な疑いは残らないとして懲役19年を言い渡しました。

弁護側は年内に控訴する方針です。

齋藤泰史弁護士
「“疑わしきは被告人の利益に”で無罪の判決を言い渡すべきだが、“偶然がそれほど重なるわけがない”という最終的なロジックで。結果として有罪という認定を導いている大きな枠組みについて、弁護団として疑問をもっている」 この記事の写真を見る
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