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日本列島には今シーズン、初の寒波が襲来し、北陸や東北、北海道など、広い範囲で大雪となりました。

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青森県の酸ケ湯では、積雪が平年の約2倍、3メートル近くにまで達しています。青森市では、23日、最大74センチの雪が積もりました。

除雪する住民
「今年は特別。早くからたくさん降りました」 除雪する住民
「こんなに降るとは思わなかった」

弘前駅では、線路が雪に埋もれ、見えない状態に。大雪のため、奥羽本線の一部で運転見合わせとなりました。

住民の普段の足にも、大きな影響が出たため、JAFには、出動要請が相次ぎました。

四輪駆動車ですが、雪にはまってしまったそうです。けん引して、引っ張り出しました。

今年の雪の降り方は、異常だといいます。

依頼者
「ここ2〜3日で一気に降ったからね。なかなかこういうことないですよ」 JAF青森支部・宮崎清和隊長
「ここ1週間は、雪害によるスタック、スリップの依頼が急増。大体(1日)80件〜90件くらい青森県内で入ってきている」

今シーズン初の寒波で、新潟県でも山沿いの地域では、大雪となっています。なかでも、日本有数の豪雪地帯・津南町では、積雪が1メートルを超えました。

除雪作業は、通常、午前3時に始まります。

高橋工務所・桑原清彦除雪センター長
「気温が低いときに、サラサラの雪が降るが、これをこのままにすると、凍結しやすい雪質になっているので、凍結防止剤をまく。道の段差や路面上にどんな障害物があるか把握していないと、激突してしまう作業なので、ベテラン、熟知された方が調節している」

除雪の本格的なシーズンを迎え、頭を悩ませているのは、年々進む深刻な人手不足です。

高橋工務所・桑原清彦除雪センター長
「一番は、除雪車両を操縦するオペレーターが、不足している問題。年々、高齢化が進んでいるなかで、次の世代の若い人たちを確保し、育てていく方法を、どうしていくかが課題。地元に若い子が残りたがらないというか…」

また、警察によりますと、23日午後3時ごろ、魚沼市に住む80代の男性が、自宅の玄関前近くで倒れているのが発見され、病院に運ばれましたが、意識不明の重体。除雪作業中の事故の可能性があるとみて調べています。

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■除雪の担い手“マッチング”

平年の約3倍の積雪となっている青森市。除雪の相談窓口には、電話が殺到しています。

青森市道路維持課雪対策室・成田清室長
「11月1日からきのう現在で2902件の相談が寄せられています。去年であれば、12月22日時点で800件超えるぐらい。2倍以上の数字」

青森でも、作業員の人手不足は、のしかかる大きな問題。その解決策の1つとして、流行りの“マッチング”サービスが役立っています。除雪などを希望する人と、報酬額や作業時間などの条件が合う人をマッチングします。

マッチングで参加の人
「コスパはいいですね。運動するのも好きだし、お金も稼げるんで、一石二鳥。これ1時間で1430円」

弘前市では、積雪が平年の約4.7倍に達し、12月の観測史上1位となっています。

エントリー弘前支店・駒谷正人支店長
「『ちょっとだったら、やってみよう』『雪かきだったら、近いし1時間くらいなら』そこにニーズがあるのではと思っています。利用は高齢の方なので、スマートフォンが苦手な方もいるので、その点の懸案を考えて進めなければいけない」

強い寒気は、24日にかけて日本列島に居座る見込みで、積雪が、さらに増えるとみられています。

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