高額療養費制度は、高額な治療を受けた場合に患者の負担が重くならないよう、年齢や年収に応じて医療費の自己負担に月単位の上限額を設けているものです。
これについて厚生労働省は、医療費が増加する中、見直しが必要だとして来年8月から上限額を引き上げる方針を固めました。
具体的には、
▽平均的な年収区分である年収およそ370万円から770万円では、今より8100円引き上げて8万8200円程度
▽770万円から1160万円では、2万1000円引き上げて18万8400円程度
▽1160万円以上は、3万7800円引き上げて29万400円程度
にするなどとしています。
そして再来年8月からは、年収の区分を細かくしたうえで2段階に分けて上限額を引き上げる方向で、例えば
▽年収およそ650万円から770万円では最終的に13万8600円程度
▽1650万円以上は44万4300円程度
にするなどとしています。
これらの見直しは今週、正式に決まる見通しです。
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