《災害》地震・台風 相次ぐ
《社会》事件・事故・健康被害
《政治》選挙 SNSや動画に注目
《経済》米がない 新米が高い
《国際》再びトランプ大統領に
《科学文化》宇宙とニホンオオカミと中学生
《スポーツ》2024年もオオタニサン
ことしも台風被害が相次ぎました。お盆の時期に接近し交通機関に影響が出た「台風7号」や、移動速度が遅く、各地で大きな被害をもたらした「台風10号」のニュースが高い関心を集めました。また、8月には気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を発表。巨大地震に備える動きが広がった一方、観光地では、宿泊のキャンセルやガイドツアーの中止といった影響が出ました。
そして、1月1日に発生した「能登半島地震」。能登半島で最大震度7の揺れを観測する大地震が発生し、建物の倒壊や津波などにより、死者は470人以上にのぼっています(災害関連死含む)。能登半島では9月21日にも豪雨災害が発生し、2度にわたって甚大な被害がでています。
1月2日、羽田空港で、日本航空の旅客機が海上保安庁の航空機と衝突して炎上し、海上保安庁の5人が死亡しました。海上保安庁の機体は、前日の能登半島地震を受けて、物資を輸送する途中でした。
3月、小林製薬が会見を開き、「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症したことが報告されたと発表。全国で健康被害の訴えが相次ぎました。
12月には、北九州市のファストフード店で中学生2人が殺傷された事件。塾から帰宅途中の2人を襲った男は逃走し、市内でのべ1万人余りの児童や生徒が不安を感じて登校を控えました。容疑者は6日後に逮捕されましたが、社会に不安が広がりました。中山美穂さんや西田敏行さんなど2024年に亡くなった方々の功績は、こちらの記事にまとめています。
9月の自民党総裁選挙では過去最多の9人の候補者が立候補しました。全員がSNSや動画を使った選挙戦を繰り広げ、結果は石破茂氏が決選投票でが高市早苗氏を逆転しました。10月の衆議院選挙では「政治とカネの問題」が争点の一つとなり、自民党は2009年に政権を失って以来、単独過半数割れとなりました。野党は、立憲民主党や国民民主党が議席を大きく増やしました。
東京都知事選挙や兵庫県知事選挙も関心を集めました。兵庫県知事選挙では県議会から不信任を議決され、失職して臨んだ斎藤元彦氏が当選。選挙でのSNSの活用が注目されるとともに、メディアの選挙報道のあり方も問われました。
「年収の壁」の見直しも注目されました。所得税の控除額を103万円から引き上げるための協議が進んでいます。
この夏「米がどこにもない」という声が相次ぎました。もともと在庫が少ないところに、地震や台風に備えた買いだめの動きが拍車をかけた可能性があります。一方、新米も値上がりするなどその後も影響がでています。
7月には20年ぶりにお札のデザインが新しくなりました。一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎に。偽札対策の最新技術にも注目があつまりました。
8月には日経平均株価の終値が4400円以上急落。世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデーの翌日につけた3836円を超え、過去最大の下落幅を記録しました。
“もしトラ”から“確トラ”へ。11月のアメリカ大統領選挙では、共和党のトランプ氏が、民主党のハリス副大統領を破り再び大統領に。イーロン・マスク氏とトランプ氏の急接近も話題となりました。
トランプ氏は7月、演説中に銃撃されて右耳にけがをしました。撃たれたあと、耳のあたりから血を流しながら拳をあげる写真は、大きな反響を集めました。
一方、韓国では、混乱が続いています。12月、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が、来年の予算案に合意しない野党側の対応などを理由に、民主化以降はじめて、一切の政治活動を禁じるなどした「非常戒厳」を宣言しました。6時間で解除されましたが、その後、国会ではユン大統領の弾劾を求める議案を可決。警察などの捜査も進められています。
1月、JAXAの無人探査機「SLIM」が月面着陸に成功しました。日本として初めて、世界では旧ソビエト、アメリカ、中国、インドに続く5か国目です。月の起源を探るうえで重要な手がかりとなる「カンラン石」の存在が確認されたということです。
「これはニホンオオカミだなとレーダーみたいな感じでピピッときました」2月、国立科学博物館で「ヤマイヌの一種」として保管されてきたはく製が、ニホンオオカミとみられることが分かりました。最初に気づいたのは当時中学1年生の小森日菜子さんで、専門家とともに研究を進め、論文を発表しました。
3月、民間の小型ロケット「カイロス」の初号機が打ち上げられましたが、5秒後に爆発し失敗。12月の2号機の打ち上げは上昇中にトラブルが発生し失敗しました。会社は「可能な限りスピードを重視し、次のステップに向けて対応したい」と話しています。
ことしも大谷選手が大活躍の1年でした。ドジャースへの移籍、結婚発表、ホームランと盗塁の「50-50」達成など、常に世界の注目を集めました。
大相撲では110年ぶりの快挙もありました。3月の春場所で新入幕の尊富士が初優勝。新入幕の力士が優勝するのは110年ぶりで、大いちょうが結えない力士の優勝は極めて異例だということです。
夏のパリオリンピックでは、日本は、金メダル20個、銀と銅をあわせたメダル総数は45個と、いずれも海外で行われた大会では過去最多となりました。柔道の混合団体は、決勝で代表戦までもつれる熱戦となり、高い関心を集めました。
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