上皇さまは23日、91歳の誕生日を迎えられた。脚を骨折した上皇后さまを気づかいながら、穏やかな日々を規則正しく過ごされている。
側近によると、上皇さまは報道などを通じて国内外の動向に目を留められている。食事中は誤嚥(ごえん)を防ぐため会話を控えられながら、テレビのニュースを確認。地震や記録的豪雨に見舞われた石川県能登半島の状況や、被災者の生活を案じられているという。
ライフワークであるハゼの研究を続け、40年ほど前に自身が発表した研究内容を再検証されている。江戸時代に長崎・出島のオランダ商館に駐在したドイツ人医師シーボルトが、日本国内で採集したハゼ類の標本にも関心を示され、関連文献を読まれている。
今年5月には、疎開先だった栃木県日光市をご夫妻で訪ねられた。上皇后さまに日光での生活や出来事を説明するなど、当時の記憶をたどられた。
体調面について、右心不全は現在も心臓負荷の指標である「BNP」値がやや高く、少量の胸水貯留が見られる。ただ、薬の服用や水分の摂取制限により比較的安定した状態が続いている。白内障や緑内障の経過も順調だという。
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