最大震度7を観測した能登半島地震による石川、新潟、富山、福井4県での液状化被害地点のうち、震度5弱以下での発生が16%だったことが22日、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の調査で分かった。東日本大震災での関東地方や熊本地震では数%の割合にとどまっており、突出して高い。能登地震の被災地は液状化しやすい地盤で、地震動が長時間続いたことなどが要因と考えられる。同様のリスクを抱える他の地域を含め、詳細なハザードマップ作成が急務だ。
調査は1~5月に実施。現地で土砂や水が地表にあふれ出た箇所を確認し、250メートル四方ごとに1カ所と数えて集計した。被害は4県の34市町村の計2114カ所で起き、熊本地震(1890カ所)を上回った。
震源から離れた地点では、180キロ南西の福井県坂井市や170キロ北東の新潟市などで確認された。被害地点の推定震度を分析すると「5強」35%、「5弱以下」16%だった。5弱以下での発生は、東日本大震災(関東地方)が全体の4%、熊本地震は1%だった。
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