「甘い言葉」で恋心を抱かせて金をだまし取るいわゆる「ロマンス詐欺」で、出会い系アプリで知り合った20代の女性から現金251万円をだまし取った疑いで無職の26歳の男が逮捕されました。
被害総額は2300万円に上るということです。

大阪市に住む無職の26歳の男はことし3月末、奈良県に住む20代の女性から現金251万円をだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
警察は男の認否を明らかにしていません。

■出会い系アプリで知り合う「両親が借金を残して死んだ」と嘘 女性は計2300万円を振り込む

警察によると男は、3月初旬に出会い系アプリで20代の女性と知り合いました。
その後、LINEでやり取りをするようになると、男から女性のもとに「両親が借金を残して死んだ。借金の返済をしないといけない。交際をしていくうえで借金をなくして、綺麗な状態で結婚を視野に入れて付き合いたい。絶対に返済をするからお金を貸してほしい」とメッセージが届きました。

男の両親は生きており、このメッセージは嘘の内容でしたが、信じた女性は男の要求に応じて3月7日から4月4日までの間に24回にわたり、あわせて2300万円を指定された口座に振り込んだということです。

■「もうこれでホンマに最後」嘘を重ねて振込を要求した男 信じた女性

男は「今日からまた遅延金と利息が増えるって言われた。もうこれでホンマに最後やから。31日から返済をはじめていくからなんとかお願いします。251万、何とかお願いします」などと『振り込みをせがむメッセージ』を自らが設けた返済期限が迫るごとに送り、その要求に応じて女性は振込を続けました。

しかし、不審に思った家族から指摘を受けた女性が4月5日に被害届を提出したことで事態が発覚したということです。

■「交際や将来のことを考えてくれている。助けてあげないと」

女性は警察に「私との交際や将来のことについて考えてくれているから、助けてあげないといけないと思った。絶対お金を返済するといったから渡した。最初から嘘だとわかっていれば渡しませんでした」と話しています。

警察によると、男と女性は、LINEのやり取りなどオンラインではつながっていたものの、一度も会ったことはなかったということです。

警察は余罪があるとみて捜査しています。

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