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北九州市のファストフード店で中学生2人が刺され、女子生徒が亡くなった事件。男子中学生に対する殺人未遂の疑いで逮捕された平原政徳容疑者(43)が20日、送検されました。

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容疑は認めているそうですが、取り調べでは「何回、聞いてくるんだ」と言って、激高することもあるといいます。

自宅からは、犯行現場の防犯カメラに映っていた服や、黄色いサンダルと似たものが押収されました。

そして、複数の刃物も。刃物は、車からも何本か見つかっています。それらのなかに、凶器とみられる1本があったこともわかりました。

容疑者逮捕にいたるまでの捜査の紆余曲折が見えてきました。

事件発生直後、警察が現場に駆け付けると、店の外に血の跡が見つかったそうです。血痕は、北の方向に進むように落ちていました。目撃証言があったこともあり、男は、北方向に逃走したとみて、捜査を始めました。ところが、その後、血の跡は、刺された中学生を搬送したときに落ちたものだったと判明したのです。

所村アナウンサー                                                    「あらゆる可能性を排除せず、防犯カメラなどの映像を丹念に探ったところ、事件の前から現場周辺をうろついていた1台の車が見つかりました。事前に犯行の機会をうかがっていた可能性もあります」

犯行現場の南側、100メートルも離れていない場所に設置された防犯カメラの映像には、犯行の前、現場方向へと向かう容疑者の車と似た車が、何度も映っていました。

警察が、こうした車をたどっていくと、事件直前に駐車場に入って、事件直後に店を離れる1台を確認しました。

捜査関係者                                                            「『もう、こいつやん』ってなった」

警察が平原容疑者の行動確認を始めたのは、発生4日目となる17日から。ところが、ほとんど家から出てこなかったそうです。

出前を配達した飲食店                                                          「16日、17日、18日、逮捕前日まで3日間、うちで出前をとった。カツ丼とざるそば。最終日は、何かおかしかったというか、おどおどした感じ」

平原容疑者は、1人暮らしでしたが、かつて家庭を築いていたこともあり、中学生くらいの子どもがいるそうです。

5年ほど前、同じアパートに住んでいたという人。

かつての近隣住民                                                   「娘さん1人ですかね。あとは旦那さんと奥さん、3人暮らし。玄関の前で、子どもと一緒に遊んであげたりは見ていた」

平原容疑者と小・中・高と同級生だった男性。

平原容疑者の同級生                                                      「(Q.1人になったのは、いつ?)それも人伝えで、さっき聞いたばかりで3カ月前」                                                      「(Q.ここ3カ月ぐらい?)うん。家庭環境も複雑だったのも中学校のときに実はあって。親父さんが亡くなって、お母さん側で引き取られて、多分、いまの家に行って。苦しんでいたという話も聞いた」

警察によりますと、致命傷になりかねない深い傷を負わされた男子中学生は、20日、退院したということです。

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