沖縄本島の東およそ360キロにある南大東島はサンゴ礁からできた石灰岩が隆起してできた島で、石灰岩は地下水に溶けやすいことから島には多くの鍾乳洞があります。
これまでも島の鍾乳洞を調べてきた水中探検家の伊左治佳孝さんが地元の情報から潜ったところ、水中にある大規模な鍾乳洞が見つかりました。
このため伊佐治さんら8人のダイバーによる初めての本格的な調査が、今月17日から村や地権者の許可を得たうえで行われています。
調査には世界トップクラスとされるダイバーも参加し、この日は堆積物や水を採取したり、奥へ続く新たなルートを探したりしていました。
NHKの潜水取材班も調査に同行して撮影を行い、洞窟の狭い空間を抜けていくと奥行き100メートル以上も続く巨大な空間が広がっていて、周囲は黒っぽい色の鍾乳石が連なっていました。
調査は20日までの4日間の日程で行われ、調査チームは大きさや地形を調べ採取した堆積物や水を分析するなどして水中鍾乳洞の全体像を明らかにしていきたいとしています。
伊左治さんは「こんな美しいものがあっていいのかというような洞窟を発見できました。水中の地図を作る予定で、地域に役立つデータの収集ができればと思っています」と話していました。
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