北海道岩見沢市では、大雪の影響が続いていて、市は高齢者の住宅などの見回りを行っています。

 市内には、いたるところに大きな雪庇があり、落雪などに注意が必要です。

 「歩道なんですけど、完全に埋まっている。かなり足がとられますね」(阿部空知 記者)

 先週から集中的な大雪に見舞われた岩見沢市。

 雪は小康状態となっていますが、除雪が追い付いていないところもあり、市民生活への影響が続いています。

 「こちらの住宅の目の前が、完全にふさがっている。どうやって入るのでしょうか。雪庇の下に大きなつららが出来ています。ぼくよりもはるかに長いつららですね」(阿部記者)

 12月19日は最高気温が、氷点下0.3℃。

 ここ数日に比べて、寒さが緩みました。

 「見てください。雪が今にも落ちそうになっています。さらに、反対側の車庫でしょうか、雪がかなり積もっていて、今にも落ちそうです」(阿部記者)

 住宅の屋根には、こんもりと雪が積もり、大きな雪庇がいたるところに。

 取材中にも落雪が…

 大きな雪の塊が落ちると、どのくらいの衝撃があるのでしょうか。

 これは、雪の塊を屋根から落とした実験映像です。

「ガシャン」

 大人が乗っても壊れない木箱が破損したほか、車は屋根が大きく凹んでしまいました。

「おはようございます。豪雪パトロールです」(市役所の担当者)

 岩見沢市は、落雪事故などの危険性が高まっていることから、12月19日から高齢者や障がい者などがいる1730世帯を42人態勢でパトロールを行っています。

 職員が住宅の危険な雪庇や給排気筒、玄関周辺の雪の状況を一軒一軒確認していきます。

 一人暮らしの86歳の女性も市役所の職員が来てホッとしているようです。

「今シーズン、まだまだ降ると思いますので、またパトロールで寄りたいと思います」(市役所の担当者)

 「頼りにしております。ありがたいです。ここが危ない。落ちるんです。ほら、落ちてきたでしょう。どうしてこんなところに住んでるんだろう」(岩見沢市民)

 「急に落雪の危険があるので、まずは雪庇の真下には近づかないこと。一人での作業は避けること。ホームセンターに行くと、雪庇落とし機があるので、横からカットするなど、安全を第一に確保して、作業していただきたい」(市役所の担当者)

 パトロールはあすまでで、岩見沢市は屋根の雪下ろしをする場合は、命綱を付けるなど十分な安全対策をとるよう呼びかけています。

 もはや災害レベルに近い大雪。改めて落雪の注意点です。


 ■給排気口の雪づまりに注意…一酸化炭素中毒を引き起こす恐れ
 ■雪おろしは2人以上で…1人だと事故が起きた場合、発見が遅れる
 ■軒下に近づかない…落雪で埋まったり、氷の直撃を受ける恐れ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。