京都大と鹿島は18日、月面で人工的に重力を発生させ、地球と同じように過ごせる居住施設の開発に向けて共同研究を始めたと発表した。本年度から始動しており、まずは模型やコンピューター上のシミュレーションで、実現に向けた課題を検討。施設は「ルナグラスNEO」と名付け、2030年代までに地上でモデル施設を造りたいとする。  月面など重力が小さい環境で長期間を過ごすと、骨や筋力の低下など体への悪影響が懸念される。このため、居住施設をコマのように回転させることで人工的に重力を発生させる。計画では、施設は回転放物線と呼ばれる細長い形で、直径約200m、高さ約400m、数千~1万人が生活できる規模を想定する。

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