普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐっては、大浦湾側の区域で軟弱地盤が見つかり、国は、地盤の改良工事のため設計変更を申請しましたが、沖縄県が承認せず、国が代わって承認する代執行を行い、ことし1月から工事を始めています。

沖縄防衛局は、軟弱地盤に直接くいを打ち込む地盤改良工事を行う計画で、12月に入って、そのための作業船が中城湾港などに相次いで到着しています。

関係者によりますと、天候や海の状況などを見ながら、年内にも作業船が大浦湾に移動し、軟弱地盤の改良工事に着手する予定だということです。

防衛局は代執行に伴う工事として、海上ヤードを設けるための海への石材の投入や、新たな護岸の整備を行ってきましたが、軟弱地盤の改良工事は初めてとなります。

防衛局は、海底に打ち込んだ筒に砂を流し込んだり、流し込んだ砂を締め固めたりして「砂くい」をつくる工法などで、およそ7万1000本のくいを打ち込み軟弱地盤の強化を行う計画です。

ただ、軟弱地盤は最も深いところで、およそ90メートルにおよび、この深さの工事は、これまで国内で実施されたことがない規模だということです。

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