日本列島は12月に入って何度も強烈な寒気に見舞われていて、今年は平年の2〜3倍の積雪になっている所があります。青森県の酸ケ湯も平年を上回る雪が積もっていて、17日午前6時には今シーズン初めて積雪が2mを超えました。1995年以来29年ぶりに早い積雪2mで統計史上2番目の早さです(1番早い記録は1981年12月14日)。
■早い大雪シーズンの秘密は高い海水温
高い海水温は大雪の原因の一つこれだけ早く大雪になっている理由は、強い寒気に加えて日本海の海水温にあります。日本海は全体的に海水温が高くなっていて、青森県の西でも平年より3℃以上高い海域があります。お風呂の湯気のように、水温が高いほど雪雲のもととなる水蒸気が多くなるため大雪となります。また、高い海水温の影響で地上付近の気温が相対的に高くなると、雪雲をつくる上昇気流も強まりやすく雲が発達して強い雪を降らせることになります。
■この先も雪続く 年内に3mの可能性も
週間予報 東日本・北日本 週間予報 西日本今月はこの先も次々と寒気が流れ込む予想で、週間予報をみても日本海側は雪や雨の日が続きます。酸ケ湯は連日のドカ雪となりそうで、さらに積雪が増えるとみられています。今年、酸ケ湯の積雪が1mに達したのは今月6日で、2mまで1m増えるのに11日かかっています。今後も同じペースで増える可能性があり、年内に3mに達するかもしれません。雪が増えてくると重みで増えにくくなるものですが、2012年には12月17日の136cmから10日間で297cmまで増えた事例もあるため、3mも否定はできません。12月に3mとなれば観測史上はじめてです。
■太平洋側は乾燥
日本海側で雪の時は太平洋側は乾燥した晴天になるのが日本の冬の天気です。東京など太平洋側はこの先も晴れる日が多く、一段と空気が乾燥する見込みです。寒さも続くため、火の取り扱いやインフルエンザなどには十分にご注意ください。
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