北九州市小倉南区にあるマクドナルドの店舗で中学3年の男女が男に殺傷された事件で、刺された男子生徒(15)の悲鳴を聞き、店員らが凶器を持つ人物がいると気付いたとみられることが17日、捜査関係者への取材で分かった。事件を受け休校していた2人の通学先の中学校に同日朝、生徒たちが登校した。
福岡県警によると、2人の体には抵抗した際にできる防御創がなかった。不意に襲われた可能性が高い。県警は、男が2人を狙い、迷いなく行動した可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
男は入店直後、レジの前に並んでいた数人を素通りし、最後尾付近にいた2人に真っすぐ接近。無言で1回ずつ立て続けに刺し、店を出た。店内にいたのは30秒足らずだった。
店の前の国道322号を北へ徒歩で逃げたとみられ、県警は周辺の防犯カメラの映像を調べ、行方を追っている。
17日朝、被害生徒の学校には、送迎のため多くの車が出入りした。校門前には教員や市教育委員会の職員らが立ち「おはよう」と生徒たちに声をかけた。
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