電動アシスト自転車が絡んだ2023年の事故件数は5712件で、警察庁に記録が残る04年以降、過去最多だったことが15日、同庁への取材で分かった。14年から10年連続で最多を更新し続けているという。24年は10月末までで4951件に達しており、23年を上回る可能性がある。  電動自転車は坂道でも楽に走行できるため、高齢者や若者を中心に利用者が拡大。一方、電動キックボードや「モペット」と呼ばれるペダル付き電動バイクといった新しいモビリティー(乗り物)も続々登場しており、安全な交通環境の整備が急務となっている。  警察庁によると、電動アシスト自転車による事故件数は14年に1319件だったが、20年は2642件に倍増。自転車全体の事故が減少傾向にある中、増え続けているという。  23年の事故件数(5712件)を都道府県別で見ると、大阪が最多の1813件で、19年(326件)の約5・6倍に上った。次いで東京が847件、神奈川822件、千葉526件、兵庫438件。一方、福井、鳥取、佐賀は各0件だった。

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