経済産業省は15日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼動に向け、新潟県長岡市で県民向け説明会を開いた。説明会は原発が立地する柏崎市と刈羽村を除く同県内28市町村で、今月10日から来年2月上旬にかけて順次開く計画。再稼働について、地元での理解を広げたい考えだ。

多くの地域が同原発の30キロ圏内に入る長岡市では、約60人が参加。電力安定供給や脱炭素化などの観点から、安全性が確認された原発を再稼働させる考えを示した経産省側に対し、参加者からは「中越地震では道路が遮断されて避難できなかった。複合災害時に10万人単位をどう避難させるのか」「どうして私たちが犠牲になって東京に電気を送らなければならないのか」などの声が上がった。

経産省の担当者は「安全が最優先。不安にはしっかり向き合っていく」と応じた。

東京電力柏崎刈羽原発について経済産業省が開催した説明会=15日午後、新潟県長岡市

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