13日は、2024年最後の年金支給日です。
何かと出費がかさむ年末、心待ちにしていた人も多いんじゃないでしょうか。
年金を受け取ったこの時期だからこそ、詐欺被害には注意が必要です。
今回、どんな対策をしているのか街で聞いてきました。
2024年最後の年金支給日となった13日、東京・巣鴨の金融機関には、年金生活者とみられる多くの人の姿がありました。
一方、上野のアメ横商店街では、支給された年金を手に、お正月用の食材を買う高齢者がいました。
70代の男性も「タラ買ったよ。煮付けにして食べる。年金だけでは食べられない。仕事している。ハムと酒を買って帰る。最高です」と話し、食材を購入していました。
一方、宝くじを買うという70代女性。
行列ができた宝くじ売り場に並ぶと、バラで50枚購入。
「それがいまの私の楽しみ。当たりますように…」と話します。
思わず心が弾む年金支給日ですが、注意が必要なのが詐欺被害です。
13日、東京・練馬区を管轄する警視庁の3つの警察署が、預金口座を悪用した特殊詐欺被害を撲滅するため、信用金庫25店舗に協力依頼書を交付しました。
2024年は、これまでに特殊詐欺の被害総額は全国で約487億円余りにのぼっています。
「イット!」は、年金生活者たちにどんな詐欺対策をしているのか聞きました。
70代:
メールで「住所を教えてください」と来る。それを答えないようにしている。
70代:
知らない電話番号を無視。詐欺犯も本職だから上手だと思う。防ぎようがない。よっぽど慎重に構えないと。
一方で「そんなもの引っかからない」「心配ない」「対策もなにもない。来たって(金が)ない」などといった声も聞かれました。
高齢者が恐れているのは、詐欺だけではありません。
2024年に相次いだ闇バイトによる強盗事件です。
街の人たちは「枕元に傘を置く」「玄関にゴルフ道具」「外灯をつけたりシャッターを下ろして鍵をかける」といった対策を講じていました。
年金支給額がひと月8万円ほどだという80代男性も、闇バイトのニュースが報じられて以降、玄関のドアを二重ロックに変えるなど防犯対策を強化しました。
この男性のもとに2023年、詐欺と思われる電話がかかってきたといいます。
男性は「還付金かなんかだったかな。コンビニで手続きしてくれないかと。これはおかしいと思ってガシャンと切った」と当時の状況を教えてくれました。
警視庁は、特殊詐欺の被害に遭わないポイントは自宅の固定電話は留守番電話を設定し、受話器を取らないことが重要だとしています。
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