商品などの製造から廃棄までに生じる二酸化炭素の排出量を示す「カーボンフットプリント」の表示方法に関する検討会で、他社製品と比較をする際の注意事項などを盛り込んだガイドライン案が示されました。
環境省は13日、商品やサービスの製造から廃棄までに生じる二酸化炭素の排出量を示す「カーボンフットプリント」の表示方法を議論する有識者検討会を開き、ガイドライン案を提示しました。
「カーボンフットプリント」を巡っては2023年、環境省と経済産業省が事業者向けの「カーボンフットプリント」の算定方法などを示したガイドラインを公表しました。
しかし、算定結果などの表示方法について分かりやすい指針がなかったことや、消費者の認知度や理解が不足していたことから今年10月、表示方法に関する検討会が新たに発足しました。
13日に提示されたガイドライン案では、「カーボンフットプリント」の表示は算定の結果やプロセスを正確に反映し、誤解を招かないようにするべきといった基本的な考え方が示されました。
また、他社製品との比較の際には、同一の製品カテゴリーであっても機能のわずかな違いなどが算定結果に影響するため、単純に比較はできないといった注意事項も盛り込まれました。
ガイドライン案について、出席者からは「比較をする際には同一の機能で比較すると明確にする必要がある」といった意見や、「他社製品との比較を安易に行わないようガイドラインに記載してほしい」といった意見が出ました。
環境省は13日の議論も踏まえ、来年2月ごろをめどにガイドラインを取りまとめ公表する方針です。
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