静岡市葵区で許可を得ず違法に造られた盛り土について業者が復旧工事を始めないことから、県と市は12月12日から行政代執行による撤去作業を始めました。
伊藤渚紗 記者:
あちらの奥、山肌が見えている部分が違法盛り土になります
12日から県と市は盛り土の安全性を確保するため行政代執行に踏み切りました
県静岡土木事務所・伊東信幸 所長:
原状回復するよう命令しましたが、実行される見込みはありません。令和6年12月12日10時30分、ただいまから行政代執行法第2条の規定に基づき代執行を開始します
葵区日向地区に違法に造られた盛り土をめぐって県と静岡市は造成した残土運搬業者に原状回復を求め、10月に最後通告をしてきました。
しかし、一向に応じないため業者に代わって工事を行う行政代執行に踏み切りました。
県が斜面上部の不安定な土を取り除くなどして全体の安定化を図ったあと、市が木を植えていきます。
県静岡土木事務所・伊東信幸 所長:
この日向地区には37万5000立方メートルの不適切盛り土がある。下流のほうに人家があるので、1日も早く安定化させたい気持ち
盛り土を造った業者は県の条例違反などの罪で有罪判決を受けています。
工事は2026年3月までかかる見通しで、県と市は費用 約4億5000万円を業者に請求する方針です。
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