住所不定の無職、饗庭元被告(21)と東京 小平市の無職、佐藤拳太被告(25)はことし8月、さいたま市の公園で、30代の男性に殴るなどの暴行を加えて車で連れ回したうえ現金を脅し取ろうとしたとして監禁と恐喝未遂の罪に問われています。

12日、さいたま地方裁判所で開かれた初公判で2人は起訴された内容を認めました。

裁判では検察官が、被害者の男性も複数の闇バイトに関わって指示役側とトラブルになっていて、「報酬を渡す」と言われて公園に誘い出され、被告2人に襲われたと明らかにしました。

また、2人は「アカニシ」や「ゴッサム」というアカウント名の指示役から指示を受けていたと説明しました。

続いて行われた被告人質問で饗庭被告は「お金が必要で後のことは考えていなかった。申し訳ないことをした。指示役に住所や氏名を知られていて怖くて逃れられなかった」などと述べました。

一方、佐藤被告は「指示役と面識はないが高圧的な話し方で乱暴な印象をもった。やめたら自分も被害者の男性と同じ目に遭うのではないかと思った」などと述べました。

そして、検察は「高い組織性と計画性があり実行役として事件の中核を担っており刑事責任は重い」と主張して饗庭被告に懲役3年6か月、佐藤被告に懲役3年を求刑しました。

弁護側は執行猶予のついた判決を求めました。

判決は12月23日に言い渡されます。

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