「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われている元妻の裁判員裁判で、和歌山地裁は無罪を言い渡しました。
須藤早貴被告(28)は6年前、和歌山・田辺市で、元夫で資産家の野﨑幸助さん(当時77)に覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われ、初公判で無罪を主張しました。
直接的な証拠がない中、検察側は須藤被告が事件前、「老人 完全犯罪」などと検索していたことや、野﨑さんが覚醒剤を摂取したとされる時間に自宅で2人きりだったことなどを指摘し、無期懲役を求刑していました。
判決で和歌山地裁は、「野﨑さんが誤って覚せい剤を多量摂取した可能性はないとはいいきれない」「被告人の犯行というには合理的疑いが残る」などとして無罪を言い渡しました。
主文が読み上げられると、須藤被告は涙を流しました。
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