先月、東京・銀座のブランド品買取店で壁に穴を開けられ腕時計が盗まれた事件で、警視庁は羽田空港から出国しようとしていたロシア人で36歳の男を逮捕しました。

 11月17日午前2時半ごろ、中央区銀座のビルにあるブランド品買取店で外壁に穴が開けられ、店内のショーケースから腕時計14本、およそ600万円相当が盗まれました。

 警視庁はこの事件に関与したとして、窃盗と建造物損壊容疑でロシア人のコテルニコフ・ロマン容疑者(36)の逮捕状をとり行方を追っていましたが、9日に羽田空港から出国しようとしたところを確保し、逮捕しました。

 コテルニコフ容疑者は11月中旬に来日していて、日本滞在中は都内の知人宅にいました。

 外壁に穴が開けられていたことから、事件発生当初こうした手口を使う中国系窃盗グループの「爆窃団」の関与が疑われていましたが、コテルニコフ容疑者はロシアで室内などインテリアの内装を仕上げる仕事の経験があり、電動式のこぎりなどを使い外壁に穴を開けたとみられ、警視庁は今回の事件と「爆窃団」の関連はないとみています。

 今回の事件は、手口などから捜査員の間で「DIY盗」と呼ばれているということです。

 取り調べに対し、コテルニコフ容疑者は「観光目的で日本に来た」「弁護士が来てから決めます」と話しています。

 今月10月には都内にある別のブランド買取店でも壁に穴が開けられる被害があり、コテルニコフ容疑者はこの時期にも来日していたことなどから警視庁は関連があるとみています。

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