東京都が独自に導入している0~2歳の保育料無償化について小池百合子知事は10日、来年9月にも第1子に拡充する考えを表明した。第2子以降については昨年度から所得制限なしで全額無償としており、今年7月の知事選で第1子への拡充を目玉公約の一つとして掲げていた。
小池氏は都議会の代表質問で、「少子化対策は一刻の猶予もないことから、取り組みをいっそう進める」と答弁。第1子の保育料無償化について「2025年9月の開始を目指して検討を加速する」と述べた。
保育料をめぐっては、国が3~5歳と、0~2歳の住民税非課税世帯を対象に無償としている。都は国の助成に上乗せする形で独自に無償化の対象を広げており、現在は0~2歳の第2子以降について所得制限なしで全額無償としている。
小池氏は知事選当選後の今年9月、無償化を第1子に拡充する考えを表明し、開始時期について調整を進めていた。
この日の都議会で小池氏は、早く小さく生まれた赤ちゃんの母親から母乳が出ない場合などに、別の母親の母乳(ドナーミルク)を提供する「母乳バンク」についても答弁。医療機関の金銭的負担が大きいとして、「ドナーの登録やミルクの使用ができる施設を確保するため検討していく」と述べ、対策を進める考えを示した。
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