起訴状などによりますと、熊本県警の元警察官は交番で勤務していた去年2月、部下の20代の女性警察官を男性用の仮眠室に呼び出し、胸や下半身を触って全治10日のけがをさせたとして強制わいせつ傷害の罪に問われています。

9日から始まった裁判では、被害者保護のため元警察官の名前や住所などを公表しない形で進められ、元警察官は起訴された内容を認めました。

10日の裁判で検察は「上司と部下の関係を利用した卑劣で悪質な犯行だ」として、懲役3年6か月を求刑したのに対し、弁護側は「深く反省している」として、執行猶予の付いた判決を求めました。

判決は今月16日に言い渡されます。

この事件について熊本県警は、被害者からの報告を受けて捜査を進めた結果、元警察官を書類送検し、その後、懲戒免職処分にしていましたが、これまでこうした経緯を公表していません。

この理由について、熊本県警は「被害者が特定されないようプライバシーに配慮した」と説明しています。

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