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 工事費の高騰で再開発計画が見直されている東京・中野サンプラザについて、事業者側から住居スペースの割合を拡大するという新たなプランが提示されました。地元からは心配する声も上がっています。

■採算性向上へ新プラン 住居面積割合を拡大へ

中野サンプラザ 再開発計画 この記事の写真

 去年7月に閉館した中野サンプラザは、本来であれば「サンプラザのDNAの継承」をコンセプトにした地上61階建ての「KANOサンプラザシティ(仮)」建設に向け動き出しているはずでした。

 しかし、資材の高騰などで事業費が当初の見込みの2倍近くに膨らむ恐れが生じ、計画の見直しを迫られています。

中野区 酒井直人区長
「想定をはるかに上回る見積もりが出てきた。正直ちょっと困惑している」 新プラン

 こうしたなか、先週、中野区議会の委員会で事業者側から採算性を高めるため、施設内の住居の面積割合をこれまでの4割から6割に増やす新たなプランが示されました。多目的ホールなどの機能は維持する予定です。

 この新しい案について、中野区は「これまでに示している施設整備のコンセプトや必要機能は、概ね満たされているものと考えています」とコメントしています。

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■新プラン 地元住民の反応は?

■新プラン 地元住民の反応は?

加藤拓磨区議のコメント

 一方、この問題に取り組んできた加藤拓磨区議は「中野サンプラザに元々住居はなかったのに、そのDNAを継承したと言って (住居が) 6割も行ってしまうと、それは中野サンプラザなのかと。『ただのタワマンじゃないの?』という声も出てきている」といいます。

地元住民の声は 中野区民(40代) 賛成
「居住スペース増えたら、人口も増えてもっとにぎわって、買い物しやすい店とかも増えたりすると思うので、良いのかな」 中野区民(70代) 賛成
「まあ、いいんじゃないですかね。(今の建物が) 残らないなら、早く進めないと、このままはちょっと」 中野区民(40代) 反対
「元々言っていた地域住民に貢献するものとはかけ離れている。駅前に高級住宅というのが、今、中野に必要なのか。ちょっと疑問かなと」 野村不動産のコメント

 事業者側の野村不動産は「現時点では決定したものではありません。来年3月までに、事業計画の見直しや今後のスケジュールを示せるよう、区と協議してまいります」とコメントしています。

(「グッド!モーニング」2024年12月10日放送分より)

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