愛媛県に本社を構える創業100年を超える老舗黒板メーカー「サカワ」。この会社では変わった形で週休3日制を導入している。
【映像】羨ましい! 月イチ週休3日のカレンダー
「弊社は、月に一回という形で週休3日制を導入している」(坂和寿忠社長、以下同)
月イチの週休3日制。年間休日はなんと135日。2023年4月からこの制度を導入しており、従来の土日休みに加え、全従業員を2つのチームに分け、第一水曜日と第三水曜日を休日にしている。有給休暇ではなく、特別休暇という形をとっている。
制度導入のきっかけについては「人材確保や優秀な人に残ってほしかったため特別な働き方ができないかと考えた。週休3日制度を取り入れられれば会社が存続でき、他社とも差別化ができると考えた」と振り返る。
週休3日には「給与減少型」や「労働時間維持型」などもあるが、サカワは「給与維持型」。つまり、休みが増えて尚且つ給与は維持される。多くの社員が喜ぶと考え、この形を選んだ。
本当にやるのか、という声も社外から上がる中、「まずは月一回から」「業績が下がったらやめる」「繁忙期には実施しない」というルールを設けて始めた。
月に一度の“特別な休日”は家族との時間に充てたり、趣味に没頭したりと、従業員によって使い方は様々だという。
「好きな所にたくさん行きました」「何年かぶりに夫婦で食事をしました」などの声があり、会社への愛情が増しているようだ。
「休みが増えた分、平日に働く時間をどう過ごせば良いか、労働生産性を上げる意識が向いている。月に1回でも意味が大きい」
2023年には過去最高の売上を達成し、一概には言えないものの月イチの週休3日制が会社にとってプラスに働いているようだ。
「採用への影響も大きい。休みが増えると経営者として不安になることもあるが、増やした分は会社からの愛情。従業員はそれを返してくれる。さらに段階的に休みを増やし、会社の成長に繋げていきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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