密輸や密航など犯罪の水際阻止にあたる警察と税関、海上保安部が9日朝、福岡県北九州市で年末特別警戒の合同出発式を開きました。
出発式には門司に拠点を置く警察と税関、海上保安部の3つの取締機関から約80人が参加し、門司税関の林田尚也監視部長が情報共有や合同捜査など気を引き締めて警戒に当たるよう訓示しました。
3機関合同の出発式は人や物の流れが活発化し、それに乗じた犯罪も増える傾向のある年末年始に向けて、互いの連携を強化するのが目的です。
このうち税関は、全国的に増えている金の密輸防止に重点を置いていて、輸出入される貨物や国際郵便、出入国する旅客の監視取り締まりを強化する方針です。
◆門司税関・監視部 木藤一磨管理課長
「インバウンドの急激な回復や金地金の相場の高騰が背景で、不正薬物や金の密輸が増加傾向にあります。水際(取り締まり)では一体となって取り組むことが重要と考えています」
門司税関では検査機器や麻薬探知犬を活用するとともに、市民に対しても不審な人物や貨物を見かけた場合には通報するよう協力を呼びかけています。
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