首都高速道路は5日までに電動キックボードが東京都内の高速道路に進入した事例を確認し、映像を公開した。電動ボードは法令上、高速道路の走行はできない。同社によると、首都高への進入は4月以降に7件確認されている。同社は「命に関わる重大事故につながるため、絶対にやめてほしい」と注意を呼びかけている。

同社は映像をX(旧ツイッター)で公開した。3日午前2時45分ごろに電動ボードに乗った人物が首都高3号渋谷線下りの渋谷入り口から進入。約1キロにわたって下り線を走行し、出口に抜けていく様子が映っていた。

路肩から車道に膨らんで走行する様子も確認された。関連した事故は起きていないという。

電動ボードは最高時速20キロ以下といった一定の要件を満たすものについては、2023年7月施行の改正道交法で「特定小型原動機付き自転車」に分類され、運転免許なしでの公道走行が認められた。ただ原付きにあたるため高速道路は走行できない。

同社は誤って進入した場合は安全な場所に避難し、110番や道路緊急ダイヤル「#9910」に通報するよう呼びかけている。

電動ボードの普及とともに運転マナーが問題になっている。

警察庁によると、電動ボードが絡む事故は24年1〜6月に全国で134件発生し、うち23件(17%)が飲酒運転だった。飲酒中に公共交通機関の営業が終了し、電動ボードを利用して移動したケースが多いとみられ、同庁は取り締まり強化やルール周知を進める方針だ。

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