厚生労働省は医療費が高額になった場合、一定の金額を超えた分が払い戻される制度について、上限を引き上げた場合は保険料が4300億円削減できるとの試算額を示しました。
「高額療養費制度」では1カ月あたりの医療費が高額になった場合、患者の年齢や年収に応じて設けられた上限を超えた分が後から払い戻されます。
この制度について、現役世代の保険料負担を減らすために上限を引き上げることが厚労省の部会などで議論されていて、新たな試算額が示されました。
現在、上限額は年収別に5つに区分されていますが、試算では、さらに13に細分化したうえで一律に引き上げると想定しました。
引き上げ幅を15%にした場合、1人あたりの保険料は1200円から5600円ほど減り、年間で4300億円ほど軽減されるということです。
厚労省は年内にも具体的な方向性をまとめるとしています。
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