山口県防府市内の山陽道で逆走した車と対向車が衝突して2人が死傷した事故で、車が料金所のETC専用レーンから逆走して入る直前、減速して一時停止した可能性があることが県警などへの取材でわかった。

 この事故で、衝突した車の双方の運転手のうち、男性(59)が死亡し、会社員男性(40)は重傷を負った。死亡した男性について、県警は、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(事故不申告)の両容疑で調べている。

 事故現場は、防府市佐野の佐波川サービスエリア(SA)東側1キロの地点。捜査関係者らによると、事故の直前、逆走車が山陽道の山口南料金所にさしかかった際、いったん停止。再び走り出すと、下りたままのETC専用レーンの開閉バーを突破して山陽道下り線に入ったとみられるという。

 県警などへの取材で、逆走車の経路の一部がわかった。事故の約30分前、車が山陽道とつながる山口市内の自動車専用道路の岡屋インターチェンジ(IC)を通過。その後、複数の対向車とすれ違い、軽乗用車と接触事故を起こした後、山陽道に向かったという。

 県警は、車が約20キロにわたり逆走していたとみている。

【動画】あわや衝突…逆走車と対向、衝突寸前に回避=運転手提供

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