小学校を訪れたのは能登半島地震で輪島市の自宅が半壊し、金沢市へ避難している紺谷ふさゑさん(81)です。

今月、輪島市へ戻るのを前に、地震のあとピアノの練習を続けてきた金沢市の大野町小学校を訪れました。

紺谷さんは自宅が被害を受けたことなどを説明したあと、ピアノの演奏を披露し、子どもたちと「ふるさと」を歌いました。

紺谷さんは慣れない避難生活で精神的に疲れがたまる中、趣味で始めたピアノを楽しみたいという思いが募り公民館や小学校を訪ね回っていたところ、ことし3月まで能登地方で勤務していた大野町小学校の校長が音楽室のピアノを使うことを快諾してくれたということです。

大野町小学校の加藤政昭校長は「子どもたちがふるさとを大切に思ったり、能登の人に思いを寄せたりしてくれるとうれしい」と話していました。

紺谷さんは「この小学校に通うようになってから『明日も頑張ろう』という気持ちになりました。きょうまでの日々は私にとって財産です。輪島に帰ってもこの縁を忘れずに頑張っていこうと思います」と話していました。

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