呼びかけを行ったのは風疹などのワクチン接種の啓発活動を行うNPO法人で、都内で開かれた会合には医師や患者会の代表が参加しました。

風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、飛まつ感染し、妊娠中に感染すると子どもの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。

会合では、患者会の共同代表を務める可児佳代さんが、昭和57年、妊娠中に風疹にかかり、心臓や目、耳に重い障害がある娘を出産し、18歳で亡くした経験を語りました。

ワクチンの定期接種の機会がなかったのは、1962年4月2日から1979年4月1日までに生まれた男性で、国は5年前から無料で抗体検査を行い、抗体が十分でない人へのワクチン接種も無料で行っています。

この対応は今年度いっぱいで終了する予定ですが、まだ検査を受けた人は3割ほどにとどまっているということです。

可児さんは「母親たちは感染した自分を責めますが、そうではなく、社会の無関心が続いているからです。未来の命が守られるように接種をしてほしい」と早期の対応を訴えました。

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