富山県の立山黒部アルペンルートに日本で唯一残った「トロリーバス」がラストランを迎えました。

 最終便には抽選で選ばれた200人が4台に分かれて乗車し、室堂駅を出発しました。

 トロリーバスは、電車のように天井の架線から電気が供給されて動きます。

 1996年に環境を考慮して導入され、標高2450メートルの室堂と大観峰を結ぶ立山トンネル内で29年間、多くの観光客を運んできました。

 戦後、公共交通として全国の都市で活躍しましたが、高度成長期にディーゼルエンジンのバスに置き換えられ、徐々に姿を消していきました。

 老朽化のため、11月をもって日本で唯一だった立山トンネルのトロリーバスも運行最終日を迎えました。

乗客
「見た目バスなのに電車のような音がたまらないというか。日本最後のトロリーバスですからね」

立山黒部貫光株式会社 早川忍主幹
「29年間、お客様を安全に室堂から大観峰、大観峰から室堂へ運んでくれたということを褒めてやりたいなと思います」

 来年には環境負荷軽減を引き継いだバッテリー式の電気バスが再スタートする予定です。

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