東京電力は28日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)について、2回目の試験的取り出しを検討すると明らかにした。前回と同様、釣りざお状の回収装置を使うことを想定しており、詳細な実施時期は精査した上で公表する。
試験的取り出しは9月から開始され、今月7日に完了。取り出されたデブリ0.7グラムは現在、茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構に運ばれ、成分分析などが行われている。核燃料由来の物質が検出されたが、よりデータを集めるため、原子力規制委員会の山中伸介委員長が追加の採取を東電に要望していた。
回収装置で取り出され、専用容器に収納されるデブリ=11月6日、福島県の東京電力福島第1原発[同社提供]
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