大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)が政治活動で関わりのあった女性と性的関係を続けたことをめぐり、謝罪して解決金500万円を払う内容で大阪地裁で和解したことについて、市長が28日、大阪市内で報道陣の取材に応じた。「世間をお騒がせして申し訳ない」としつつ、受け止めについては「和解内容が秘匿と決められていてお話しできない」と繰り返した。
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市長は28日に更新した自身のX(旧ツイッター)で、裁判内容には「第三者に開示が許されない決定」があると投稿。報道陣にも「僕はそれを守っている」と話した。「(自身に)非がないことはお伝えします」とし、辞職する考えはないことを改めて明らかにした。
同日に会見を開いた女性側代理人の雪田樹理弁護士によると、14日付の地裁の和解調書のなかに、第三者への「口外禁止条項」は盛り込まれていないという。
雪田弁護士は「市長がどのような認識なのかわからないが、和解について真摯(しんし)に向き合ってほしい」と話した。
女性は書面でコメントを寄せ、「和解したくなかったが、心身ともにぼろぼろ。裁判を早く終わらせたい思いで諦めたのが実情で、今でも本当に悔しい」などと訴えた。
市長が所属する大阪維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は28日、報道陣の取材に「政治的な立場を利用したのではという報道もあり、この点は確認しなければならない」と述べ、同日付で党内に綱紀委員会を立ち上げたと明らかにした。
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