石破政権が初めて策定した経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算案で、財源不足を補うために国債を6兆6900億円増発する方針であることが28日、分かった。一般会計の歳出総額は13兆9433億円。同年度の税収の上振れ分3兆8270億円などを歳入に計上するが賄いきれず、予算案の半分近くを借金である国債で穴埋めする。

政府は29日に補正予算案を閣議決定し、来月上旬にも今臨時国会に提出、年内の早期成立を目指す。

経済対策は、物価高に苦しむ低所得世帯向け給付金やエネルギー補助金、能登半島地震の被災地支援などが柱。石破茂首相は前年度の補正予算(歳出総額約13.1兆円)を上回る財政出動を宣言していた。24年度の新規国債発行額は当初予算段階の約35.4兆円から42兆円台まで膨らみ、借金頼みの財政運営は厳しさを増す。

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