病院以外に身元を明かさない「内密出産制度」を独自に導入する熊本市の慈恵病院は28日、初事例のあった2021年12月からの約3年間で計38件の出産があったと発表した。このうち25人の居住地域は九州以外だったと説明。記者会見した蓮田健院長は「孤立する母子を救うセーフティーネットとして有効」だとして、内密出産の可能な医療機関が各都道府県に必要との認識を示した。
病院によると、38人全員が家族との関係を「厳しい」と認識し、うち35人は親や家族、行政に「知られたくない」ことを主な理由として内密出産を決断したと答えた。全体の8割以上の32人は、事前に産婦人科を受診していなかった。
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