福岡県北九州市の81歳の女性が、長男をかたる男からの電話を信じ込み現金9450万円をだまし取られる「オレオレ詐欺」の被害にあっていたことがわかり、警察が捜査しています。
八幡東警察署によりますと11月26日、北九州市八幡東区の女性(81)の自宅の固定電話に、県外に住む長男を名乗る男から「のどの調子が悪い」と訴える電話がありました。
まもなくして再び長男を名乗る男から「財布と会社のカードを盗まれた、助けてほしい。会社の支払いを任されている」などの電話がありました。
長男からの電話だと信じ込んだ女性は、その後自宅にやってきた「長男の上司の弟」を名乗る男に、紙袋に入れた現金7000万円を手渡したということです。
さらに翌日、再び長男を名乗る男から電話で「さらにお金が必要」などと言われたため、「長男の上司の弟」を名乗る男に現金2450万円を手渡し、いずれもだまし取られたということです。
その後、女性が本当の長男と連絡を取り、被害が発覚したということです。
警察によりますと、現金を受け取りに訪れた「長男の上司の弟」を名乗る男は中年ですが、詳しい特徴を明らかにしていません。
長男をかたる男は女性の家族構成なども知っていた様子で、女性は「声がそっくりで長男と信じてしまった」と話しているということです。
また女性は電話で住所を伝えていないことから、警察は男たちが事前に知っていた疑いもあるとみて捜査するとともに、「電話でお金の話は詐欺!」として注意を呼びかけています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。