今回の地震。金沢でも結構、揺れたと感じた人が多かったのではないでしょうか?今回の地震のメカニズムや今後気を付ける事などについて専門家に聞きました。

金沢大学 平松良浩教授:
「1月1日の地震によって誘発された地震だと捉えています。今回地震が起こっている石川県西方沖には複数の断層帯、海底の活断層というのがあるので、また別の場所で今回と同程度、あるいはそれを上回る地震も可能性としては考えられます。」

地震学が専門で金沢大学の平松良浩教授です。

気象庁が公表した資料によると、26日夜のM6.6の地震の震源は石川県西方沖にある海底活断層の一つ「羽咋沖西断層」の西側と推定されています。

この付近には複数の海底活断層があることが分かっていて、引き起こす地震の規模はそれぞれM7以上とみられています。これは、金沢大学などの研究グループが作成した「能登半島地震が周囲の断層に与えた影響」を視覚化した図。石川県西方沖には、能登半島地震によるひずみが溜まり、地震が起こりやすい状況にあると平松教授は警鐘を鳴らしてきました。そして、同じようにひずみが溜まっていると推測されるのが「県内の内陸部」です。

平松良浩教授:
「1月1日の地震によって動きやすくなった断層帯は、石川県内で言うと『森本・富樫断層帯』であるとかあるいは『邑知潟断層帯』なども断層が動きやすくなる力の影響を受けていますので、(今後)金沢に近いところでより大きな地震が発生するという可能性もありますので、地震の備えというのを十分にして頂きたいと思います。」

それでは、26日夜のように、冬の夜中に発生した地震にはどのような備えが必要なのでしょうか?地域防災に詳しい金沢大学の青木賢人(あおきたつと)准教授に聞きました。

青木賢人准教授:
「今回は最大震度5弱という事で停電には至りませんでしたけど、大きな地震ですと停電する可能性も十分にあります。そういった時に行動がしやすいように枕元に懐中電灯等があると非常に行動がしやすくなると思いますし、冬で言うと玄関に近いところに上着を常備しておいて頂くと、避難の時に寒い思いをしなくて済むと。日頃からの準備に加えて、夜間、冬という意味では上着・懐中電灯等の準備をしておいて頂ければと思います。」

元日の能登半島地震以降、県内で発生した震度1以上の地震は、27日で2000回を超えました。いつどこで大きな地震が発生するか分からないという意識と共に、日頃の備えが大切です。

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