ベトナム人窃盗団が各地で万引きした商品の集積拠点になっているとして、警視庁など5都県警の合同捜査本部は27日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)などの疑いで、埼玉や千葉県などの戸建て住宅や空き店舗4カ所を一斉捜索した。

盗品は集積拠点からベトナムへ送られ、現地で転売されていたとみられる。捜査本部は近く、指示役とみられる男女2人を窃盗容疑で国際手配し、組織の実態解明を進める。

捜査本部などによると、窃盗団による被害は5月以降、関東地方を中心に確認されている。メンバーは数十人とみられ、10月までに、窃盗容疑などで実行役の4人を逮捕した。

指示役はベトナムにおり、SNSや同国のアプリ「Zalo」に「運転手募集」と投稿し、日本にいるベトナム人を実行役として募集するなどしていた。高値で売れる商品を指定してドラッグストアなどで万引きをさせ、国内に10カ所以上あるとみられる拠点に送らせていた。

ベトナム人による組織的な万引き事件で、拠点から押収品を運び出す警視庁の捜査員ら=27日午前、埼玉県坂戸市(一部画像処理しています)

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